2015年3月5日木曜日

まんが(みたいな)日本昔ばなし「柴犬のしっぽはなぜ丸い」

むかしむかし 柴犬さんの尻尾はいまのような形ではなく
キツネのように ふさふさの尾が下に垂れ下がっておりました


あるとき 一人の木こりが山の中で突然の雨に降られ
ずぶ濡れになってしまいました
雨はすぐにやみましたが もう秋も半ば 身体が冷えて寒くてたまりません
そこで 持ってきた火種で火をおこして温まっておりました


すると たき火のそばに 一頭の柴犬がやってきました
柴犬も先ほどの雨に降られ やはりずぶ濡れでブルブル震えておりました
「これは寒かろう こっちへ来てたき火にあたりなさい」
木こりは親切にそう言いました


柴犬は 生まれて初めてあたる火に 最初はおっかなびっくりでしたが
やがて 心地よいぬくもりにひかれ だんだん火のそばへやってきました


顔を当てていた部分は乾いてきたので 柴犬は次に後ろを向いて
お尻と 自慢のふさふさの尻尾を温めはじめました
そのうちに すっかり気持ち良くなった柴犬は いつの間にか眠ってしまいました

目を覚ましてみると 火であぶって乾かした尻尾は
すっかり縮んで くるりん!と丸まっていましたとさ


うちの柴犬さんの感想

 柴犬の尻尾は スルメじゃありません